It Bites - "The Tall Ships" (2008)
何気にネットで見つけて、懐かしさと、いくらかの期待と不安を持ってiTunesで購入したけれど、 ここまで良くできたアルバムとは思わなかったです。オリジナルメンバーで過去3枚のスタジオアルバムを発表していますが、最後の"Eat Me In St.Louis"からほぼ20年の歳月を経て発表された"The Tall Ships"は近年稀にみる傑作アルバムとなっています。
初期のバンドの核であったFrancis Danneryの穴は、新メンバーのJohn Mitchellが完璧に埋め、声質、 ギターサウンドともかなり似通ったところがあるので、以前のIt Bitesを知っている人でも違和感なく聴くことができます。
サウンドはきらめくようなPOPサウンドの洪水。プログレお約束の変拍子も随所に混ぜながらも、思わず口ずさみたくなるような、 美しいメロディ&コーラスがこのアルバムの特徴です。アルバムには往年のプログレファン向けともいえる"This Is England"という13分あまりの大曲も含まれており、十分に楽しめる内容となっています。 昨年のオリジナルASIAの新作発表もうれしい出来事でしたが、アルバムの完成度はこちらのほうが上回っていますね。 2009年の私的ベストアルバムの1枚となること間違いなし。
こちらでアルバムからの3曲を試聴することができます。 かわいらしいコーラスと"Kiss Like Judas"のようなボーカルラインが気持ちよい "Great Disasters" あたりがお勧めかも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%84